「NFTという言葉は聞いたことあるけど、説明を聞いてもさっぱりわからない!」

そういった人は多いですよね。

わたしも初めてNFTの概念を学んだ時はなかなか理解が追いつかずに苦労しました。

ところが、みなさんが中学校で学んでいるはずのある有名な歴史用語と重ね合わせると、意外とすんなり理解できるんです。

それが、日本人の誰しもが“定期テストに出る最重要キーワード”として習った「墾田永年私財法」!

この記事ではこの墾田永年私財法と重ね合わせてNFTに関する理解を深めましょう。

墾田永年私財法ってなんだっけ?

といっても、今リアルタイムで歴史を勉強している人は少ないと思いますので、「墾田永年私財法ってなんだっけ?」という復習からいきましょう。

古代の日本では土地というのは国有地、つまり「国の持ち物」でした。

人々は国から「土地を借りて」田畑を耕し、そこからとれる収穫物の一定割合を税として納めていました。

つまり土地の所有権は、

国(中央集権的な存在):日本の全ての土地の真の所有者

人々(分散化された存在):土地を耕してはいるけど、真の意味で所有してはいない

という状態だったんですね。

人々がどれだけ頑張って土地を耕して良い田畑を作っても、その土地自体はお国さまの持ち物だった、というわけです。

その土地は数年が経過すると国に返さなければいけませんでした。

この状態、みなさんだったらやる気でますか?

いい農地を育てても最後には国に返さないといけないわけです。

なので当時の農民も、国に農地を返す時期が近づいたら開墾をやめ、土地は荒れる一方でした。

この事態を解決すべく発令されたのが墾田永年私財法です。

文字通り、開墾したら(=自分で新たに土地を耕したら)永年に渡りその土地は私財(個人保有の土地)にしてよいという法律です。

土地自体が自分のものになるならば、頑張って耕そうという気持ちになりますよね?

これにより土地の所有権は、

国(中央集権的な存在):元々日本の全ての土地を所有していたが……

人々(分散化された存在):新たに開墾した土地は真に所有できるようになった!

という形に変わったわけです。

そしてこの土地所有の形態の変化こそが、今まさにNFTによって変わりつつある「デジタルデータの真の所有権」と重なってきます。

巨大テック企業に生かされてきたWeb2.0という時代

話がいきなり変わりますが、わたしたちは今「Web2.0」という時代を生きています。

これは一言でいえばGAFAMのような巨大テック企業に首根っこをつかまれ、生殺与奪の権を握られてしまっている状態です。

もう少し説明しましょう。

Web2.0という時代は「個人がインターネットで自由に情報発信をできる時代」です。

TwitterやInstagramなどのSNSで情報発信をしている人も多いでしょう。

インフルエンサーと呼ばれる人ともなれば、企業を超える影響力を一個人が持つということもありますよね。

ところが、多大な影響力を持っているように見えるインフルエンサーも含め、わたしたち個人は「実は何も持っていない」というのがWeb2.0という時代です。

この時代において全ての情報やデータを真に所有しているのは先ほど述べたような巨大テック企業です。

あなたのSNSアカウントのフォロワーの情報や過去に発信した内容、これらは本当の意味であなたの手元に残っているでしょうか?

結論、実は何も残っていません。

例えばトランプ前大統領は、Twitter社によって自身のTwitterアカウントを永久凍結されています。

アメリカ大統領といえば世界で最も発信力のある人物の1人でしょう。

ところが、彼は今後Twitterというプラットフォームで発言する権利を持っていません。

Twitter社という「中央集権的な存在」にその権利を奪われてしまっています。

アメリカ大統領の絶大な発信力さえも封じ込め、「何も持っていない状態」にすることができるのがWeb2.0時代の巨大企業です。

もう1つ、身近な例で説明しましょう。

あなたはKindleという電子書籍を利用したことはあるでしょうか?

Amazonが提供しているサービスで、わたしもずっと利用しています。

紙の本にも良さはありますが、やはり本の数が増えるほど紙の本は物理的なスペースを奪ってしまいます。

一方、電子書籍であればまったく家のスペースを奪うことはありません。

専用の端末やスマホのKindleアプリさえあれば、いくらでも本を所有することはできます。

ですがこの電子書籍、あなたは真の意味で所有しているでしょうか?

もしAmazonが何かのミスであなたの購入した電子書籍のデータを全て削除してしまい、その復元が不可能だったとしたら?

あなたがこれまで自分のアプリ内で保有していると思っていた電子書籍は、すべて消滅してしまいます。

このように、自分がお金を払って買ったはずのデータや情報さえも、実は真に所有しているとはいえない状態、そして真に所有しているのは巨大テック企業

まさに「国(中央集権的な存在)が全ての土地を所有していた」古代の日本と同じ状態であり、これがWeb2.0という世界の問題点でした。

NFTとWeb3.0

そこに現れたのがブロックチェーンを基盤とするNFTです。

そして時代は「Web3.0」へと移行します。

Web3.0は分散化された世界です。

先ほどの電子書籍の例で説明しますね。(あくまで電子書籍の例にWeb3.0のイメージを適用しただけであり、すでにこのような技術が実用化されているというわけではありません)

Web2.0の世界では、自分がお金を払って買った電子書籍であっても、そのデータを保管しているのは企業側のコンピューターであり、実は自分の手元にはデータはないという状態でした。

ところが、NFTはこの景色を一変させます。

Web3.0の世界では、個人が購入したデータはブロックチェーン上に自分が所有するウォレット(ブロックチェーン上の個人の財布)に保管することができます。

企業のサーバーにデータが置かれるのではなく、まごうことなき「自分の財布」の中にデータが収まることになるのです。

電子書籍の場合もそのデータ自体が自分のウォレットに存在するので、まさに墾田永年私財法の下の土地のように「巨大テック企業(中央集権的な存在)のものではない私財」となるのです。

そして、イーサリアムのような盤石なブロックチェーンであれば、データが消滅することもありません。

未来永劫、ウォレット内のデータは自分個人の所有物であることが証明されます。

巨大企業の手を逃れ、永年に渡って個人がデジタルデータを所有することが可能な時代。

NFTはただのデジタルアートではなく、Web3.0という形でそのような未来を実現してくれるテクノロジーなのです。

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