今の世の中では、コレクションを集めることは、その人の趣味嗜好を表すものだけではなく、時代的な価値や、流行を切り取る価値など、表現の幅が広くなってきましました。

また、転売というワードが出てきてからは、個人が簡単に価値あるものを他人へ譲渡する際に、価値以上の付加をつけることで、虚像の価値を恩恵として受け取っている人もいます。

では、これらのコレクションは、次世代のソリューションとして掲げられるNFTによって、解決できるのでしょうか?

コレクションは物理的なものが多い

そもそも、コレクションにされるもので、デジタルコレクション自体が、最近の話です。

例えば、歴史的なものであれば、実際に複製はできませんし、唯一無二でありデジタルに落とし込むことも無理だといえるでしょう。

昔の文献や書物の様なものも、データとしては残せるものの、その価値は実際に存在するからこそ価値があるのです。

データだけの記載であれば、学生時代の教科書の参考画像とそこまで変わりません。

また、トレーディングカードやアイドルのブロマイドなどは、NFTへの移行も可能でしょう。

最近でいえば、国内外問わずポケモンカードが話題になっています。

販売されるとコレクション目的の人から、転売目的で購入する業者まで幅広く求められるため、市場は常に注目されています。

NFTであれば、カードが物理的に異常な買い占めに遭うリスクも減る上に、上限数や発行数を限定的にすれば、価値が損なわれることもありません。

つまり、NFTへ移行していく場合には、物理的存在が価値の大きな証明であるものと、ニーズは高いがデジタル上でも問題ないものこの二つを切り離して、考える必要があります。

デジタルコレクションの問われる価値

デジタルコレクションでは、カードのようにデジタル化しやすいものが、今後移行していくだろうと、予測されます。

しかしながら、一定数のファンによると、ショーケースの中で自分のコレクションが輝いている状態が好きである、集めてきた達成感があるといった、物理的であるからこそという声もあります。

これからさらにNFT市場は加熱していくと予想されますが、大多数は『投資した金額よりも、資産が増える』という前提のものに、お金が集中しています。

投資目的ではない、実際に手に取れるものが好きなコレクターにとっては、物理的コレクションから、デジタルコレクションへの移行が難しいとの予測も容易にできます。

おわりに

物理的な価値があるからこそ、その真価があるものの移行や、デジタル化しやすいが、あえてそのままで保存したいという問題が、これからのNFTにはあるようです。

確かに、多くの企業やメジャーなコレクションが参入を進めていますが、市場全体で見れば、まだ誤差の範囲に近いと言えます。

さらにNFTだからこそという付加価値が、コレクター達の障壁を打ち破れば、次世代への移行は激化していくことでしょう。