STEPNはMove to Earn(動いて稼ぐ)のWeb3サービスです。
元々NFTの世界にはPlay to Earn(ゲームで遊んで稼ぐ)の概念がありました。
プレイすることでお金を稼げるゲームのことをNFTゲーム、ブロックチェーンゲームなどと呼びます。
STEPNも広い意味ではブロックチェーンゲームの一種と言えます。
そしてブロックチェーンゲームで遊んで稼ぐことができるのは、日本円やドルではなく仮想通貨です。
STEPNで稼ぐことができるのはGSTという仮想通貨です。
すでにSTEPNで稼いでいる人の中には毎日のGSTの値動きを気にするようになってしまい、ついチャートを見てしまうという人も多いのではないでしょうか。
一方、STEPNに関連する仮想通貨にはGST以外にGMTと呼ばれるものがあります。
こちらはSTEPNを普通にプレイしている分には見かけることがあまりありません。(4月18日のアップデートでレベルアップにGMTが必要になりました。具体的にはlv4→lv5、lv9→lv10、lv19→lv20、lv28→lv29、lv29→lv30の際に必要)
特にSTEPNを始めたばかりで、今もNFTシューズのレベルを上げている途中だという方は、自分がGMTを必要とする場面にすら出会ったことがないかも知れません。
しかしこのGSTとGMTの違いを理解しておくことは重要です。
今後STEPN以外のブロックチェーンゲームに取り組む際も、GST・GMTと同じような役割を持った2種類の仮想通貨が実装されている可能性が十分にあるからです。
この記事を通じてGSTとGMTに関する理解を深め、両者の違いを知ることで、他のブロックチェーンゲームで遊ぶ際にも役立つ知識を学んでいきましょう。
- そもそも、どうして歩いて稼げるの?
- それって、あやしくない?
GST(Green Satoshi Token)とは?
GSTはGreen Satoshi Tokenの頭文字をとったものです。
GSTの特徴を簡単にまとめます。
- STEPNをプレイすることで稼げるトークンである
- 発行数の上限はなし
- STEPNのサービス内でバーン(焼却)することで価値を保っている
これらの特徴について解説します。
STEPNのサービス内で付与されたエネルギーを歩いたり走ったりすることで消費して得られる仮想通貨、それがGSTです。
GSTの価格推移は以下の通りです。
2022年4月に入ってから特に大きく上昇しています。
GSTはSTEPNをプレイすることで得られる収入の額に直結する通貨のため、STEPNに取り組む以上はある程度値動きを気にする必要があります。
例えば、あなたがSTEPNで1日あたり5GSTを稼いだとします。
5GSTを稼いだ日のGST価格が1GST=500円だった場合、500円×5GST=2,500円の収入になります。
しかしこれは、その日のうちに5GSTを売却して日本円に替えた場合の話です。
そのGSTを保有したまま、仮に1週間後に1GST=250円まで値下がりしたとします。
この場合、あなたが1週間前に稼いだ5GSTの価値は250円×5GST=1,250円となり、その日のうちに売却した場合に比べて価値が半減します。
もちろん、逆にGST価格が値上がりした場合は収入が増えることになります。
このようにGSTは稼いだその日の価格に基づいて収入額が決まるのではなく、あくまでGSTを売却するまでは収入がいくらになるか決まっていないことに注意する必要があります。
またGSTは発行枚数に上限がなく、STEPNをプレイする限りすべてのユーザーがGSTを稼ぎ続けることができます。
経済原理に基づけば、通貨は発行枚数が増えるほど通貨としての価値は下がります(=インフレが起きた状態)。
ユーザーがGSTを稼ぐほど市場に流通するGSTの量が増え、本来はGSTの価値はどんどん下がるはずです。
ところがSTEPNではNFTシューズのレベルアップやリペアのために、ユーザーが稼いだGSTをサービス内で再投資させる仕組みを作っています。
仮想通貨をなんらかの方法で消滅させることをバーン(焼却)と呼びますが、STEPNはサービス内でGSTをバーンさせることでGST自体の価値を維持することに今のところ成功しています。
関連記事:【STEPN】GST、GMTが下がりっぱなしでツライ… 運営の施策から今後のGST、GMTの値動きを予想(そこまで悲観する必要はない)
GMT(Green Metaverse Token)とは?
GMTはGreen Metaverse Tokenの頭文字をとったものです。
GMTの特徴を簡単にまとめます。
- STEPNのガバナンストークンである
- 発行数の上限は60億枚
- STEPNをプレイすることで稼げるわけではない(今後は稼げるようになる可能性あり)
これらの特徴について解説します。
GMTはSTEPNのガバナンストークンです。
ガバナンストークンとは、仮想通貨関連のプロジェクトに対する議決権のようなものです。
株式会社においては議決権を持つのは株主です。
会社の運営方針の決定においては、会社側が考えた案を株主総会で株主に承認してもらう必要があります。
つまり、決定権は株主にあります。
仮想通貨のプロジェクトでこの役割を果たすのがガバナンストークンであり、STEPNではGMTがそれにあたります。
GMTの発行枚数は60億枚で有限です。
また、現状ではSTEPNをプレイすることで稼ぐことはできません。(今後は稼げるようになる可能性あり)
GMTの入手方法としてはBinance上場時のエアドロップですでに付与されたか、あるいは今から入手するならば、Binanceで他の通貨同様に購入することもできます。
GSTのようにゲーム内で頻繁に使用することはありませんが、シューズのレベルを現行の最大値である28を越えて上げるためにはGMTの消費も必要とされています。
気軽な気持ちでSTEPNを楽しむ分には必ずしも必要な通貨ではありませんが、より深くSTEPNに関わっていくことを考えているのであれば、今のうちにGMTも入手しておくとよいかもしれません。
※4月19日のアップデートにより、靴のアップデートにGMTが必要になったり、今後GMTが稼げるようになる可能性が高まりました。
関連記事:STEPNで稼いだGSTは「いつ」「どの」仮想通貨に替えるのが正解? メンタル安定する私の2つの交換ルール
まとめ
ブロックチェーンゲームではGSTのような「ゲーム内で稼げる通貨」と、GMTのような「ガバナンストークン」の2種類が用意されることがスタンダードになるかもしれません。
実際、最も有名なブロックチェーンゲームであるアクシーインフィニティにもSLPとAXSと呼ばれる2種類の通貨が存在します。
これから他のブロックチェーンゲームも楽しみたいと考えている方は、今のうちにSTEPNを通じてこれらの通貨の意味や目的を理解しておくとよいかも知れませんね。
関連記事:今「STEPN」をやるなら「Walker」シューズを選ぼう! 経験談ですが、「Jogger」を使うとだんだんSTEPNをサボりがちになってしまいます。