伝説のヒップホップグループ、N.W.A.のラッパーとして有名なアイスキューブ氏が、多額のDOGE取引を支持したとして注目されています。
彼がリツイートしたコンテンツには添付があり、MyDogeウォレットの共同設立者であるBill Leeが、DOGEコインで「Aliens」チーム(BIG3)のFire NFT全25枚を購入したことがプレスリリースされています。
これは、単なるDOGE通貨の取引や、NFT売買ではない事を意味しています。
本記事では、ニュースの内容を解説しつつ、今後のNFT市場のカテゴライズについて考えます。
DOGE「歴史的な取引」
出典・参考:https://cointelegraph.com/news/ice-cube-backs-doge-and-an-incredible-and-historical-transaction
アイスキューブ氏の支持したNFTがこちら
NFT:「Aliens」チームのFire NFT
数量:25
価格:486万DOGE
このNFTは、「BIG3」と呼ばれるバスケットボールリーグに関連しています。
BIG3は、通常の5対5のバスケットボールゲームとは対照的に、3対3でプレイされます。元NBAのスター選手を主に起用しており、注目を集めています。
このBIG3は、NFTを使った「オーナーシップモデル」を立ち上げています。
(12チームのそれぞれにトークン化された株式を販売するもので、各チームには合計で1000のNFTが割り当てられ、1回25000ドルの価値がある「Fire」NFTが25個、5000ドルずつの「Gold」NFTが975個となっています。)
今回の取引は、およそ486万DOGEの価値があります。BIG3はこのNFT取引を、DOGE史上最大の「商業取引」と呼んでいます。
実用性のあるNFTとは?
現時点(2022年5月)で、世界が注目するNFTは、BAYCやMoonbirdsのようにコレクションが多くなっています。Lee氏は、このような現状を少し揶揄しています。
つまり、猿やフクロウをモチーフにしたNFTのプロジェクトに関心はなく、「実用性のあるNFTのプロジェクト」にしか目を向けないことを示唆しています。
「Fire NFT」は、所有権と実用性の高い特典の上位に位置するものです。
・ゲーム管理
・投票権
・チームロゴ・名称・グッズの知的財産権
・ライセンス権
…など
加えて注目すべきは、オーナー/ホーダーがFire NFTを売却する場合、売却額の40%をカットしてもらえること。
NFT自体が目だっている現状とは異なり、魅力的な実ビジネスがある前提で、ビズネス用の証書としてNFTが一役買っている事に気づきます。
国産NFT事例|NFTがコミュニティの会員証
出典:https://opensea.io/collection/nft-marketing-orchestra
国内のNFT市場にも、実用性のあるNFTが見られます。分かりやすいものだと、イベントの参加権、ゲーム開発、キャラのアニメ化などがNFTを使ったプロジェクトとして多いようです。
その中で少し面白いNFTプロジェクトを1つご紹介します。
プロジェクト:NFT Marketing Orchestra
公式HP:https://nft-marketing-orchestra.com/
代表Twitter:@kon39000
(引用)
NFT Marketing Orchestra(通称:NMO)は NFTマーケティング攻略を目的としたオンラインコミュニティおよびNFTコレクション。 NFTはコミュニティ参加権となっており、所有することで コミュニティの有料チャンネルに参加することができます。
この楽器を持ったかわいい猫のNFT=コミュニティへの参加権という事になります。
現在の平均価格は0.24ETH、約9万5千円です。
コミュニティにはNFTクリエイター/コレクター/事業主などが所属し、「NFTマーケティング」の情報交換や、ディスカッションが行われているようです。
「会費100,000円のオンラインコミュニティ」と考えると高額だな!と感じるかもしれませんね。
でもこの参加権はNFTであることが大きな意味を持ちます。
つまり、参加権は唯一無二であることを証明でき、かつ個人の考えで「参加権を売る」こともできるのです。
コミュニティの価値があがれば、買った時よりも高く売れる可能性がありますよね。
「実用的なNFT」はその価値が分かりやすく、より多くの人に受け入れやすいと思います。今後も新しいプロジェクトの登場が楽しみです。