最近はNFTゲームなども流行り始め、NFTというジャンル、あるいは暗号資産という広い領域に対し多くの人が関心を寄せているでしょう。
そこで、今回はこの暗号資産ブームの中でNFTアートをはじめてみようと一念発起された方、あるいはNFTアートをやっているのだけれどなかなか売れず値段設定を見直してみたいという方々のご参考になるように、市場全体を見てNFTアートの値段設定に関する考察をしていこうと思います。
私自身も実際にNFTアートの販売を行なっておりますので、その販売の中での体験談も交えながらお話ししていきたいと思います。
ちなみに、私のNFTアートのジャンルが猫のキャラクターイラストと女の子のキャラクターイラストの2つです。
どちらもアニメ絵や写実絵のようなジャンルではなく、もっと簡潔でインパクト重視のものになっています。そのため、そのような絵を販売する際の価格設定を中心に考察していきます。
この記事を少しでもご自身の活動の参考にしていただけたら嬉しく思います。
関連記事：NFTって何ができるの？ 具体的な使いみち（アート・投資・ゲーム）を初級者向け、中上級者向けに分けて徹底解説します。
ぶっちゃけいくらで売れた？
猫のキャラクターイラスト
筆者の猫キャラクターイラスト Meta cats inJapan
私の場合は、市場の相場をしっかり研究する前に猫のイラストを0.03ETHで売ってみました。
Twitterで宣伝するなどといったマーケティングをいくらしても売れなかったため、思い切って0.003ETHのアイテムを作り、販売してみました。
するとこれは、それからしばらくしてご購入いただくことができました。
その時ちょうど「クジラ」と呼ばれる大型投資家の波が来ていたようで、そのご購入を機に0.03ETHのプレミア商品も少し売れました。
しかしそれ以後は値段のせいもあるのか販売実績は伸び悩みました。
女の子のキャラクターイラスト
筆者の女の子のキャラクターイラスト watercolor japanese girls
女の子のイラストの方は見た目の割に制作時間と労力が必要だったので0.05ETHという強気な値段をつけました。しかし結論から言うとこれは売れませんでした。
この私の体験談からしても、簡素なイラスト系の絵であれば0.001〜0.005くらいにしておいた方がよさそうですよね。
市場の価格を分析してみよう
市場を見てみても、私の体験談として書きました通り、キャラクター系イラストの場合0.001〜0.005ETHが妥当な数字と言えそうです。
しかしこのベストな価格帯は絵のジャンルだけではなく、ownersの数にも依存していることが市場を見ているとわかります。
Ownersが5〜10といった新興勢力としてのコレクションの場合、まさに0.001〜0.005ETHの設定にすれば、マーケティングを努力するうちに売れ行きが良くなるでしょう。
Ownersが10を超えたらコレクションが勢いづいてくるので、少しずつ値段を上げて行っても良いかもしれません。
ちなみにOwnersが150人を超えるような大きなコレクションになると同じタイプのイラストでも0.1ETHくらいの値がつく場合もあるので、徐々に実績を上げていくことが重要です。
また、アーティスティックなアニメ絵のような作風の「CoolGirlNFT」などは、ownersが30ほどで0.2〜1の値がついているため、やはりアートのジャンルに左右されるところが大きいと言うこともできますね。
＃NFT買います も意識した価格設定を！
多くのNFTアーティストは自分の商品のマーケティングをするとき、「＃NFT買います」のついた投稿を探し、コメントをしている思います。
この「＃NFT買います」のついた投稿が「〜ETHまで」と買いている場合も多くあるため、そこに合わせた値段設定をしてあげることも重要です。
市場をみたところ、「＃NFT買います」を行うバイヤーさんは傾向として資金に余裕のある人が多いためか予算は0.1ETHまでとしていることが多い印象でした。
しかしこのような値段で1枚購入としているバイヤーさんはクオリティが高く細かい絵を求めがちではあるので注意が必要です。
しかしそうしたバイヤーさんの中には0.1ETHでコメントの中からいくつか買うという方もいらっしゃるので、そうした場合ならイラストのような絵でも選ばれやすくなるでしょう。
その他のバイヤーさんはやはり1や5といったキリの良い数字の入った金額を出している方が多いです。資金の多くないバイヤーさんですと一番数が多いのは予算0.05ETHであると思われます。
このように、マーケティングをする際に都合の良い価格設定をしてあげるとより有利に利益を生めるかもしれません。
今回は、NFTアートの値段設定について考察していきました。この記事をご自身の活動に役立てていただけると嬉しいです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
