本記事の執筆時点では、BSC側のGST(bGST)価格が大きく値下がりしています。数日前まで1GST=3,000円の水準でしたが、今は600円以下まで下げています。

「ついにSTEPNが崩壊した」との声も溢れていますが、本当にそうでしょうか?

わたしは、「絶対にSTEPNは今後も伸び続ける」とはさすがに言い切れませんが、「他のブロックチェーンゲーム(以下、BCG)と比較すれば、成長し続けられる可能性は圧倒的に高い」と考えています。

STEPNも、NFTとトークンを用いたBCGの一種です。

そして、STEPNは明らかに他のBCGにはない特性を備えており、それこそがSTEPNを持続可能なサービス足らしめていると考えています。

この記事では、他のブロックチェーンゲームとSTEPNの違いを押さえつつ、STEPNの持続可能性について考察します。

  • そもそも、どうして歩いて稼げるの?
  • それって、あやしくない?


初心者
むけ

STEPNってなに?
始め方を丁寧に解説

リンク先:https://nftimes.jp/2022/08/whats-stepn/

STEPNと他のBCGの最大の違い

誰でも必ず歩く

STEPNと他のBCGの最大の違いは、「稼ぐための行為が、日常生活を行う上で必須のものかどうか」です。

一般的なBCGは、スマートフォンやPCを用いてプレイすること、つまり文字通り「ゲームで遊ぶ」ことで稼げます。

一方、STEPNの場合は「ゲームで遊ぶ」に当たる行為は「歩く」ことです。

仮にまったく仮想通貨を稼げなくなったとしても、人々が歩くことを一切やめてしまうことはありません。

ところが、「ゲームで遊ぶ」という行為は違います。ゲームは必ずしもわたしたちが生きていく上で、必須の行為ではありません。

「稼げるからBCGをプレイしているけど、もし稼げなくなるなら、別にこのゲームが好きなわけではないからそれ以上はプレイしない」という人はいます。

フィリピンなどの農村部で、BCGで生計を立てている人などは特にそうでしょう。

一般的なBCGはあくまで「稼げる」からプレイするのであり、純粋にゲームとしてやりたいとは限りません。まして、生きていくために必須の行為ではありません。

ではSTEPNはどうでしょうか?

関連記事:【STEPN】ついに「GMTアーニング」情報を運営が発表! ルールや「レインボースニーカー」の詳細と獲得方法、そして実際いくら稼げるのか試算してみた

1. 潜在層がとんでもなく多い

歩くだけで稼げるなら少しでもやっておきたい

重病でそもそも歩けない人や、仕事柄あまり外出をしない人はいますが、大多数の人は日常生活において必ず歩行という行為をします。

「日常生活の中で必ず発生する」行為をするだけでお金が稼げるのであれば、ほとんどの人にとってSTEPNはやらない理由がないはずです。

現状では、仮想通貨やNFTの扱いに一定の手間がかかってしまうため、その手間に見合う儲けが得られないと判断する人は確かにいるでしょう。

しかし参入障壁が下がってくれば、月にわずか1000円でも2000円でもいいから、歩くだけで稼げるのならやるという人はいるはずです

歩くという行為がわたしたちの生活から消えない限り、STEPNをやってもいいかなと思うユーザーは必ずいます。

これが、他のBCGとの最も大きな違いだと考えられます。

関連記事:今「STEPN」をやるなら「Walker」シューズを選ぼう! 経験談ですが、「Jogger」を使うとだんだんSTEPNをサボりがちになってしまいます。

2. 健康促進はお金を払っても得たい効果

人は健康を求めて歩く

歩く行為は日々必ず発生するどころか、むしろ人々は積極的に取り組んでいます。そもそもウォーキングやジョギングは、わたしたちの健康促進に役立つ行為です。

わたしもSTEPNを始める前から、1日1時間程度のウォーキングを生活の中に取り入れていました。人によってはジムに通うなど、お金を払ってまで運動をする人もいます。

つまり、STEPNによって現実的に得られるメリットである「健康の維持・促進」という効果は、運動不足に陥りがちな現代人にとっては、逆に「お金を払ってでも得たい」効果だということです。

まして、STEPNを用いれば運動をすることでお金がもらえるわけですから、今後人気がなくなることの方が考えにくいとさえ言えるでしょう。

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3. 地球環境に配慮した取り組み(カーボン・オフセット)がある

排出権の他の企業に提供し、金銭的対価を得ることができる

さらにSTEPNには、地球環境に配慮した要素が見られます。その代表的なものがカーボン・オフセットです。

カーボン・オフセットを通じて実現できることを簡単に説明すると、「温室効果ガスの排出が多い企業は、温室効果ガスの排出が少ない企業に対して金銭を支払い、排出権を買い取る」ということが行われます。

STEPNは、人々の運動習慣を促進することで、自動車やバイクの使用を抑制することが期待されます。

乗り物の使用を抑制することは、CO2などの温室効果ガスの排出抑制につながるため、STEPNの運営会社は「温室効果ガスの排出が少ない企業」と見なされます。

その結果、排出権の他の企業に提供し、金銭的対価を得ることができるのです。これはいわゆる「普通のゲーム」しか提供していない他のBCGでは実現できないことです。

ところがSTEPNは、サービスを通じて人々の物理的な行動を変えることで、温室効果ガスの排出削減にまで貢献することができます。

こうして得た対価は、今後のSTEPNの継続的な資金源になる可能性があります。

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まとめ

STEPNには、他のBCGには決して真似ができない事業の継続性がある

一般層へのBCGの広がりやカーボン・オフセットの制度面の整備など、まだ時代が追いついていない部分はあります。

しかしSTEPNには、他のBCGには決して真似ができない事業の継続性があります

短期・中期的にはトークン価値が下落する可能性は否めませんが、長期的にはまだまだ成長が期待できるサービスだと言えるでしょう。

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