Web3という言葉がバズワードになりました。
Web3の定義はいまだ曖昧ですが、Web3を語る上でのキーワードは色々とあります。
ブロックチェーン、仮想通貨、NFT、メタバース、DAO、DeFiなど、これらはすべてWeb3を語る上で欠かせない言葉であり、Web3はこれらを包括した概念といえるかも知れません。
この記事では、まさにWeb3を体現しているとも言えるNFTプロジェクト「Nouns(ナウンズ)」について解説します。
NounsはNFTでもありDAOでもあるという、まさにWeb3の要素が凝縮されたプロジェクトです。
Nounsが持つWeb3的な要素を順番に見ていきましょう。
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NFTコレクションとしての「Nouns」
そもそもNounsはNFTコレクションです。
NFTとしての特徴は、
・ジェネラティブのコレクションである
・1日1体が自動生成される
・自動でオークションにかけられ保有者が決まる
・販売価格は数千万円〜数億円と極めて高額
といったものがあります。
さらに際立った特徴がいくつかあり、その1つめがクリエイティブ・コモンズ・ゼロである点です。
わかりやすく言うとNounsを利用して誰でもビジネス展開をすることが可能であり、利用手数料を支払う必要もありません。
また、フルオンチェーンのNFTであることも特徴的です。
フルオンチェーンということは、ブロックチェーン上にいつでもNounsのキャラクターが存在することを意味し、これによりいつでも世界中のどこでもキャラクターを呼び出して利用することができます。
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DAOとしての「Nouns」
ビジネスモデルとしてのNounsはさらに興味深い点があります。
まず、NFTの売上はNoundersと呼ばれる10名の創業者には一切入ってきません。
売上はすべてトレジャリーと呼ばれるDAOの公庫に入ります。
このトレジャリーは世界中に散らばっている、見ず知らずのオーナー同士全員で管理しているという位置づけです。
創業者が売上を受け取ることは一切ありませんが、10日に1回の頻度でNFTを無料で受け取ることができます。
つまりNTFの供給量の10%は創業者が持っている状態です。
そしてこれが、Nounsが究極のDAOと呼ばれる理由です。
創業者が絶対的な権力を持つ存在としてではなく、他のNounsオーナーと同様にこのコレクションを盛り上げていく立場に自分たちを位置づけています。
創業者も他のオーナーも、完全にフラットな立場に立っているわけです。
創業者たちもこのコレクションの価値を落としてしまっては自分たちの利益がなくなるので、勝手に売り抜けることはできません。
また、他のオーナーたちから見れば創業者は最初にリスクを背負ってこのプロジェクトを立ち上げてくれたわけなので、信頼に値する存在とみなしています。
このようにサービスを作った側とサービスと利用する側がフラットな立場で1つのNFTコレクションを盛り上げていける仕組みが、DAOとしてのNounsです。
- 「仮想通貨はじめて」の人にもわかりやすい
- 画像多めで簡単に解説
Web3の究極形
Web3が目指すのは中央集権的な力を持った存在から解放された世界です。
Nounsはまさに「上下の関係を排除し、分散化されたビジネスモデル」です。
この思想を応用したビジネスが増えてきた時、わたしたちの生きる社会・経済はまったく今と異なるものに変わっているはずです。
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