歩くだけで稼げるSTEPNはとても魅力的です。
しかしそれは裏を返せば、歩かない限りお金は稼げません。
その意味においてSTEPNはとても罪深く、人の行動を半ば強制的に変えてしまうだけの力があり、魅力があります。
この記事ではSTEPNを2ヶ月以上続けている筆者が、STEPNによって大きく変わってしまった生活のあれこれを、3つの自分の実体験に基づいてお伝えします。
- そもそも、どうして歩いて稼げるの?
- それって、あやしくない?
1) 1日たりとも欠かさず毎日歩くようになった
元々わたしは何かを習慣化することがとても苦手でした。
新しいことを始めよう、継続しようと思ってもだいたいが三日坊主です。
しかしSTEPNは違います。
恐ろしい強制力でわたしを毎日歩かせることに成功しています。
初めてNFTシューズを購入してSTEPNを始めたその日から、ただの1日たりとも歩くことを欠かしていません。
厳密に言えば、STEPNで消費するエネルギーをほんの少しも無駄にしたことがありません。
STEPNは歩いて稼ぐためにエネルギーが必要です。
そのエネルギーは時間の経過によってチャージされます。
日本時間では4時、10時、16時、22時の4回に分けて、エネルギーの最大値の4分の1ずつがチャージされます。
エネルギーの最大値が4.0の場合、4時、10時、16時、22時にそれぞれ1.0ずつチャージされます。
そしてもし、このエネルギーを消費できないまま次のチャージ時間を迎えると、チャージされてもエネルギーは4.0以上に増えることはありません。
つまり、チャージされるはずだったエネルギーをみすみす無駄にすることになります。
エネルギーを無駄にすることはすなわち、お金をドブに捨てているのと同じ。
人は損をすることを嫌う生き物です。
そしてとても欲深い生き物でもあります。
最初の頃は「お小遣い稼ぎ程度でいいや」と思っていたわたしも、いつのまにかSTEPNの魅力にとりつかれて少しのエネルギーも無駄にしないようにきっちりと消費しきる歩行マシーンと化してしまいました。
2) 常にエネルギーの残量と、いつ消費できそうかを気にするようになった
先ほどの話と関連しますが、エネルギーをうまく消費しきれなかった時も、最大値を超えてチャージされることはありません。
しかも一度にチャージされるわけではなく、1日に4回も細切れにしてチャージされます。
その結果、わたしの身に起こったことは「このエネルギー、はたして今日の1日のスケジュールの中でいつ消化できそうか」ということをずっと考えるようになってしまいました。
1日のエネルギーの最大値が少ないうちは気にならないのですが、シューズを9足揃えてエネルギーの最大値が9.0になってからは事情が変わってきました。
9.0のエネルギーがあれば毎日45分間歩いて稼げます。
しかし、45分のまとまった時間を必ず毎日確保できるとは限りません。
さらにエネルギーは4回に分散してチャージされるため、外に出て歩くタイミングも分散化しないといけないことがあります。
「すでにエネルギーが4.5溜まっているけど、今から消費できるのは2.0くらいだな。」
「すると残り2.5か。その後はしばらく歩きに行けないから、その間にチャージされるタイミングが2回来る……と。」
「そうするとエネルギーの残りは7.0になるから約35分の歩行か。」
「ということは明日の朝、次のチャージ時刻の午前10時が来るまでに35分歩かないといけないのか。」
「朝10時までに歩くには早起きしないといけないから、この仕事は今日のうちに絶対に終わらせないといけないな」
いかがでしょうか。
これがSTEPNにとりつかれた男の末路です。
もはやSTEPNは仕事です。
歩くだけで稼げるといえば聞こえはいいですが、きっちりと原資を回収して利益を生んでいくには、計画的に自分の行動を決めていく必要があります。
また、他の仕事との兼ね合いも重要になってきます。
なぜならSTEPNはエネルギーの付与タイミングがシステムで決められてしまっているからです。
そのため、他の仕事のスケジュールをSTEPNにあわせてコントロールする必要も出てきます。
多少のエネルギーの損が生じても構わないという人はここまで気にする必要はないでしょう。
しかし、これまでのわたしの実体験としては、やはりどうしても「せっかく溜まったエネルギーを無駄にするのだけはイヤだ!もったいない」と思ってしまいます。
3) GSTの値動きを気にするようになった
基本的にわたしは暗号資産への投資は「日々の値動きが気にならない程度」の金額しか投資をしないようにしています。
以前、自分の身の丈を超えた金額のビットコインを買った時は、1日中ビットコインの値動きが気になって仕方ありませんでした。
それ以降、投資は身の丈にあった金額に抑えていましたが、STEPNで状況が一変します。
STEPNで稼ぐことができるのはGST、これも暗号資産です。
そして稼いだGSTはいつか最終的には日本円にするわけですが、毎日GSTを稼ぐたびに日本円に変えているわけではありません。
それはさすがに手間がかかりすぎます。
つまり、どうしてもGSTという暗号資産を毎日保有した状態で過ごすことを余儀なくされます。
しかも自分がSTEPNで稼ぐほど、手持ちのGSTの量が増え、その分だけGSTの日々の値動きに一喜一憂する度合いが強くなります。
おかげで今では1日に何回もGSTの価格を見てしまう良くない習慣が自分の身に戻ってきてしまいました。
どのタイミングでGSTを手放して他の暗号資産や日本円に替えるのか、その仕組みを考える必要があるなと感じています。
まとめ
このようにSTEPNはやればやるだけ稼げるがゆえに、ユーザーの生活に及ぼす影響力はかなり大きいと思います。
わたし自身、毎日の行動パターンをかなり変えられました。
こういった行動の変化が、心身ともに悪影響になってしまうことがないように気をつけてSTEPNには取り組んでいただければと思います。