メタバースという言葉や世界観の広がりに付随して、「アバター」の存在意義も大きくなっています。
今回ご紹介する記事で、メタバースにおけるデジタルアイデンティティは、ユーティリティを合わせ持ったアバターで表現されるようになるとされています。
これは、Web3.0やNFTに関心がある方なら、納得のいく主張でしょう。
今回はもう一歩進んで、メタバースにおける「アバター」開発が直面している課題について共有するとともに、メタバースの方向性についてご紹介します。
アバターとは?
アバターとは、サンスクリット語で「神の化身」を意味する「avataara(アヴァターラ)」を語源とする英語です。
Web2.0 世界でも、インターネットやゲームなどの仮想空間上に登場するユーザーの分身に対して使う事が多いので、言葉として新しい物ではありませんね。
最近の動向を見ると、NFT形式のアバターが、(現在開発が進められている各プロジェクトの)メタバースにおいて重要な役割を担う事になると予想されています。
つまり、Web3.0では、アバターはNFTとしてMintされ、仮想空間におけるユーザーのデジタル・アイデンティティとして機能する事になります。
しかし、記事中では専門家による2つの課題が指摘されています。
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課題1:2DのNFTをアバターに変換することの難しさ
1つ目の課題は、2DのNFTコレクションをインタラクティブなアバターに変換することの難しさと言われています。
ボクセルの美学には、技術はもちろん、才能と創造性が必要であると指摘しました。
例えば、Bored Ape Yacht Clubのような2DのNFTを所有している人は、メタバース内において、その3Dアバターを所有したいと思うでしょう。
しかしこの期待は、技術的にも、ボクセル美学的にも難しいとされています。
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課題2:プラットフォームの壁
2つ目の課題は、NFTアバターのプロジェクトは、まだすべてのプラットフォームで使用できるユニバーサルアバターモデルを構築できないという点です。
例えば、ソラナネットワーク上に構築されたNFTアバターは、他のブロックチェーンに対応が困難であることに加えて、同じソラナ上の他プロジェクトへのシームレスな使い方もままならないという状態を意味します。
開発者達は、現在、様々なメタバース自体が相互運用できないことにあると語っています。
2021年に続いた「仮想通貨/Defi」、「NFT」、「ブロックチェーンゲーム」ブームの影響から、メタバースと呼ばれる仮想空間は身近なものになっている実感はたしかにあります。
課題を乗り越え、素晴らしいメタバースの世界が広がる未来が待ち遠しいですね!