つい先日、STEPNのAPEレルムと呼ばれる第3のレルムが出現しました。第3レルムはBAYCのNFTアートとコラボしたイーサリアムチェーンのレルムとなっていますね。
今回この記事では、他にもポリゴンチェーン等さまざまな種類がある中でどうしてガス代(手数料)が非常に高く、ブロックチェーンゲームには向かないと言われたイーサリアムが用いられることになったのかということについて、公式の発言をチェックしながら考察していきたいと思います。
第3レルムにいまひとつ期待が持てない方、STEPNの今後を考察して投資方法を検討したい方、どうして第3レルムがイーサリアムなのか気になる方などにおすすめの記事となっています。
ぜひ最後までお付き合いいただき、今後の投資の参考にしていただけたら幸いです。
- そもそも、どうして歩いて稼げるの?
- それって、あやしくない?
ズバリ、どうしてイーサリアムなの? 3つの理由
ズバリ、大きな理由は以下に挙げるものです。
- 現在のアプリの仕組み的にガス代が発生するムーブが少なくて済む。
- 歴史の長いチェーンであるため、イーサリアムとSTEPNが繋がることで得られるであろう新規層は大きいと予想できる。
- イーサリアムはこれまで、大きな改革、そして分散化への取り組みを2014年から行なっており、信頼に足る上に、STEPNの目指すweb3への取り組みと重なるところがある。
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1. ガス代が発生するムーブが少なくて済む
まず1つ目ですが、イーサリアムはとにかくガス代が高いことで有名ですが、今のゲームシステムを鑑みるに、このガス代がほぼかかりません。
通常のブロックチェーンゲームであれば、稼いだその都度、そしてマーケットなどあらゆるところでガス代がかかります。
しかし、このSTEPNはほとんどすべての動作をspendingにて行うことができるためガス代を抑えられるのです。
Walletの中で例えばGSTをGMTに変換する際などのみにかかりますが、逆にその部分でしかガス代が取られないので、ガス代で有名なイーサリアムも安心して使うことができるというわけです。
2. 多くの新規層を獲得できる
次に2つ目についてですが、イーサリアムは暗号資産界の中でも非常に息の根の長い通貨なので、イーサリアムに馴染みのある暗号資産ユーザーも多く、またBAYCをはじめとしたNFTアート業界とも強いつながりがあります。
つまり「イーサリアムチェーンなら参入したい」という層や、イーサリアムにまつわる情報に興味がある人たちを呼び込むことができるという意味もあるのではないかと考えられるわけです。
3. 「分散型」がSTEPNの目指す方向性と合致している
最後に3つ目ですが、STEPNは従来のweb2にて主流であった中央集権型の環境から分散型の環境であるweb3への飛躍のきっかけとなりたいと考えています。
その動きを兼ねてよりとり続けてきたイーサリアムとは方向性が似ているということも、イーサリアム採用の裏にあったのではないかと思われます。
また、イーサリアムは歴史が大変長いため、他のチェーンに比べて信頼できるチェーンであるということも無視できない要素としてあったでしょう。
STEPN側さえ信頼をおけるチェーンなのであれば、その他の人々にとってもイーサリアムは大変信頼に足るチェーンです。
そういった意味でも新規層を呼び込むために、イーサリアムと関係を結ぶのはかなり有効であったと思われるわけですね、
つまり、主に新規層のことを考慮して第3レルムをイーサリアムチェーンで展開されているのです。そしてそこにガス代の問題は干渉してこないため、イーサリアムチェーンが都合が良かったとことでもあります。
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これからどう変わる?
市場が冷え込み、多くの人たちが焦りを感じているため、ここで運営が取るべき行動はユーザーの支出の増加を緩やかにし、通貨の価値をげることです。
そのために一時的であっても新規参入者を増やし、どうにか価格を上げてSTEPN自体に活気を戻したいということだったのだと思われますが、残念ながら現在、それが想定よりうまくいっていないことは確かでしょう。
その要因はいくつかあります。
イーサリアムとBAYCを取り入れたことで確かにその層の参入者は見込めました。これは、STEPNがBAYC保有者に靴をプレゼントする企画を行ったからです。
しかし、これはいっときのことでした。この後この靴は大量に市場で売られ、売り抜け勢力がすごい勢いで価格を下げていきました。
つまりイーサリアムの導入によってイーサリアムを信じる人々の参入は後押しされたに違いないけれど、実際には想定ほどは増えず、価格も上がらなかったと言えるでしょう。
しかし私はここからも、STEPNは次々に今回のような策を講じていくと考えています。
小さなトラブルや失敗は避けて通れないでしょうけれど、もう少し期待を込めて市場を見ていきましょう!それでは、今回もここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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