人気NFTゲーム・アクシーインフィニティのメインネットワークとして採用されている「ローニンブリッジ」がハッキング被害にあいました。
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「クリプトブリッジ」のハッキングはここ1年弱で多発していて、その被害総額は10億ドル超に到達したといいます。
この記事では、Roninブリッジのハッキング事件と、関連するVCの変化について解説します。
参考記事:Giant Ronin Bridge Hack Could Change How VCs Invest in Crypto
- 遊んで稼げるってどういうこと?
- それって、あやしくない?
Roninブリッジプロトコルのハッキング
今回、ハッキング攻撃を受けたのはRoninブリッジというプロジェクトです。Roninは人気のP2E(Play to Earn)ゲームのAxie Infinityを支えるソフトウェアになります。
被害額は約6億ドルです。
このセキュリティ侵害により、ハッカーは17万3600ETHと2550万USDCを盗みだし、異なるブロックチェーン間でデジタルトークンを交換できる「ブリッジ」の顕著な弱点を浮き彫りにしたのです。
VC(ベンチャーキャピタル)のハッキング対策
運営元のSky Mavisはプレイヤーへの払い戻しに「完全にコミット」しているという事ですが、その裏ではVCからのサポートがあります。
この被害を受けて、Animoca Brandsの共同設立者であるYat Siu氏は、暗号に投資するベンチャーキャピタルの姿勢や責任が変わりそうだと述べています。
つまり、クリプト系のプロジェクトに投資するVCは、ハッキングが発生した場合に投資先企業を支援する準備をしなければならないという事です。
VCは暗号資産プロジェクトへの投資前に、コードとセキュリティプロトコルを綿密に監査することが、より重要になります。
方法としては、VCとCertiKのようなブロックチェーンに特化したセキュリティ企業が連携して事前に精査する、またはVCが社内にセキュリティ専門部署を構築する場合もあると言われています。
Axie人気はどうなる?
Roninブリッジの被害を受けて、Axie本体の人気に影響はあるのでしょうか。
関連プロジェクトが多額のハッキングに合っても、トークン価格にさほど影響はみられません。またTwitter などコミュニティー活動も通常と変わらない様子です。
Axieとそのプレイヤーは全く動じていないように感じます。
最後に、今回参考記事としてあげているBloombergの記事ではこんな言葉が紹介されていました。
「あなたは会社を買っているのではなく、ベンチャーキャピタルを買っているのです」
どの暗号資産を買うかの基準は、プロジェクトそのものの評価よりも、投資しているVCの評価を重視する場合があるということです。
私たち個人投資家の目線でも、購入する仮想通貨を選ぶポイントになりそうですね。