日本では「遊んで仮想通貨を稼げるPlay to Earn」の概念は、Axie Infinityのような代表的なブロックチェーンゲームという形ではなく、STEPNというMove to Earnの形で浸透してきました。

従来のブロックチェーンゲームはMetaMaskのような個人ウォレットを用意したり、イーサリアムをポリゴンチェーンでも使えるようにマティックにスワップしたりするなど、仮想通貨に馴染みがない人には参入ハードルが高すぎる側面があります。

遊んでお金を稼げるのは魅力的ですが、収益性と手間を天秤にかけた場合、ブロックチェーンゲームが日本で普及するのはもう少し先の話かもしれません。

STEPNで仮想通貨を遊んで稼げるという概念が浸透した

一方、ゲームと他のアクションをかけ合わせたプロジェクトは一足先に発展していく可能性を見せています。STEPNは今なおその先頭を走っていますが、新しいサービスも次々に登場しています。

STEPNと同じくMove to Earnのサービスになり得るAgletや、音楽を聴くことで稼げる「Listen to Earn」のPENTAなど、ゲームとそれ以外の行動を結びつけ、なおかつアプリの操作性が高いものが日本では流行る気がします。

そして、Move to Earnのサービスの1つとしてこちらも期待されているのがGenopets(ジェノペッツ)です。

ジェノペッツはモンスターを育成し、対戦させるゲームです。そして、歩くことによってモンスターの育成を促進させることができます。

つまり、Play to Earnと Move to Earnの掛け算のようなゲームになっています。この要素だけでも日本で流行りそうな気がしますが、果たして本当にこの先の成長が見込めるサービスなのでしょうか。

この記事では様々な側面から、ジェノペッツの将来性について考えてみます。

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開発チームはどんな人たち?

出典:https://www.genopets.me/team

ジェノペッツはAlbert Chen(アルベルト・チェン)氏、Benjamin Tse(ベンジャミン・ツィー)氏、Jay Chang(ジェイ・チャン)氏の3名によって立ち上げられたプロジェクトです。

チェン氏は10年以上に渡り、複数のEコマース事業のオーナーとしてマーケティングに携わった経歴の持ち主です。

10年以上のソフトウェア開発経験と、そのうち4年間はブロックチェーンに関するエンジニアリングにも注力しました。

ツィー氏はUI/UX、ビジネス戦略、SaaS、Eコマース、ブランディングなど多岐に渡る分野で15年以上の実績を持つプロダクトデザイナーです。

ブロックチェーンとクリプトアセットのプラットフォームでも6年間の開発経験があります。

チャン氏もこの業界で10年以上の経験を持つ、プロダクトマネジメントとマーケティングのリーダーです。ブロックチェーンの分野で4年、製品マーケティングで3年の経歴があります。

ここまで見ておわかりの通り、ジェノペッツは新しいプロジェクトですが、新進気鋭の若者が立ち上げたものではありません。

ブロックチェーン界隈の経験も含めて10年以上の実績がある3名が関わっており、この点は大きな安心感につながります。

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多数のベンチャーキャピタルから投資を受けている

出典:https://medium.com/@genopets/genopets-raises-8-3m-in-seed-round-funding-to-bridge-the-physical-and-digital-world-d884adc2cc97

2021年10月、ジェノペッツはシードラウンドで830万ドル(当時のレートで約9億円)の資金調達をしています。また、23のサポーターから出資を受けています

中でも特筆すべきは暗号資産投資専門のベンチャーキャピタル、アラメダリサーチでしょう。アラメダリサーチは暗号資産デリバティブ取引所FTXの親会社でもあります。投資先には、

・Solanaブロックチェーン上に構築されたDEX「Serum」

・Ethereumメインネットのガス代を大幅に削減できるDEX「HashFlow」

・ベトナムのDEX「Coin98 Finance」

などがあり、多岐に渡る暗号資産関連のプロジェクトに投資をしています。

関連記事:【STEPN×ゲーム性】Genopets(ジェノペッツ)のゲーム性と稼ぎ方を解説 無課金でも稼げる

Solanaチェーンを利用している

今話題のSTEPNと同じSolanaチェーン

ジェノペッツはSolanaチェーンで開発されています。今話題のSTEPNもSolanaチェーンでの開発から始まっています。

Solanaはイーサリアムキラーとして注目を集めているブロックチェーンです。

トランザクションの処理数も多く、ブロックチェーンゲームとの親和性が高いチェーンであるため、この点はユーザーにとって安心できる材料になりそうです。

関連記事:【ジェノペッツ】歩いてモンスターを育てたり戦わせて稼ぐNFTゲーム、向いているのはどんな人? STEPNとの違いで解説

無料で始められる

無料で始められるのは嬉しい

無料で始められる点はSTEPNとの大きな違いです。

STEPNは初期コストとしてNFTシューズの購入に10〜20万円程度の資金が必要です。これは決して安い金額ではなく、人によってはかなり大きな参入障壁になっているでしょう。

一方、ジェノペッツは始めるだけなら無料です。これはユーザーの裾野を広げるためには有効だと言えそうです。

また、ジェノペッツはSTEPNと異なる点として、モンスター同士の対戦という「他者との関わり」がゲーム上で発生します。

つまり、1人で黙々とこなすSTEPNと違い、ゲームを成り立たせる上でもかなりのユーザー数が必要になります。

この点においても、無料で始められることはプラスに働くでしょう。まずは無料でジェノペッツを始めてもらえれば、一定数のユーザーを確保することにつながります。

関連記事:遊んで稼ぐ「Play to Earn」をイチから解説 ゲームの中で貯まったお金が現実のものに 始め方、損しないための注意点を解説

まとめ

まとめ

リリース前のサービスであるため、この先どうなるかはまだわからないジェノペッツ。しかし、開発元や出資企業の情報を見る限り、信頼できそうなサービスであることが伺えます。

無料で始められる点も魅力的です。STEPNの初期コストが高額でちょっと手が出せないという人は、ぜひジェノペッツからMove to Earnの世界を楽しんでみてください。

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