2022年6月下旬現在、STEPNが展開される2つのチェーンであるSolanaとBSCそれぞれのGST価格に大きな上昇は見られません。
いずれも最高値と現在の価格を比較すると、
- (sGST)最高値:4月末の約1,100円、現在価格:約25円
- (bGST)最高値:5月末の約3,500円、現在価格:約55円
となっており、暴落後の水準が今も続いています。
この暴落を受けて「もうSTEPNも終わりか……」と思った人も多いでしょう。
ところが、現実のSTEPN界隈はやや異なる様相を見せています。いまSTEPNに関わる人たちの中に見られるのは「コミュニティの強さ」です。
そしてこのコミュニティの強さこそが、暴落した今もなおSTEPNが決して「終わる」ことなく、次のステージに向かって進む支えとなっています。
この記事では、いまSTEPNを支える一助となっているコミュニティ要素について、主にTwitterなどのSNSから垣間見える要素を踏まえて解説します。
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暴落後、SNSに見られたSTEPN界隈の変化とは?
STEPNが爆益を生み出していた時期は、多種多様な人がSTEPNをプレイしていました。
稼ぎ方も様々で、毎日地道に歩いてコツコツ稼ぐ人もいれば、大金を投下してミントを繰り返し、シューズを売却して稼ぐ人や、同様に大金を投じて高性能のGEMを入手し、シューズの生産性を劇的に高める人など、多様な稼ぎ方が見られました。
ところがその後、暗号資産市場全体の下落という背景もあり、GST価格はもちろんSOLやBNBの価格、さらにNFTシューズのフロア価格も一気に急落しました。
その結果、STEPNを「短期的に爆益が狙える投機対象」と捉えていた人は急にSTEPNから離れていきました。
こういった人たちの中には、SNS(主にTwitter)で日々STEPNに関する発信をしていた人も多数います。彼らはSTEPNが好調なうちは、自分がSTEPNであげた収益をツイートしていました。
ところが相場が悪くなった途端、態度を急変。「STEPNは終わった」「オワコン」「もう稼げないよ」という毒を吐くようになりました。
ひとしきり毒を吐いた後は、爆益期の発信がウソであるかのように、STEPN関連のツイートをすることはなくなりました。これは、ブロックチェーンゲームではごく普通に見られる出来事です。
ゲームに限らず、暗号資産関連のプロジェクトでは、収益性が異常に高まる時期があります。STEPNも暴落直前の2〜3ヶ月はそういう時期でした。
そして、こういった異常に高い収益をあげられるプロジェクトを虎視眈々とリサーチしているプレイヤーがいます。
彼らの目的はあくまで短期的に利益が上がる銘柄を探し、大金を投下して一気に稼ぐこと。そして、稼げなくなる直前に撤退をして、傷を負わずにそのプロジェクトから去ることです。
STEPNにもこういったプレイヤーは大量に流れ込んでいましたが、暴落を迎えた今、彼らの多くはSTEPNから去っていきました。
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今、Twitterはどうなっている?
投機目的のプレイヤーが去った今、Twitterはどうなっているのでしょうか?
他のブロックチェーンゲームであれば、投機プレイヤーが撤退した後は、祭りの後のように静まり返ることも珍しくありません。
ところが、STEPNは事情が大きく異なります。見かけるツイートの数こそ減ったものの、STEPN関連の発信は毎日のように目に飛び込んできます。
中には、暴落直前や暴落後に参入してきたプレイヤーの発信も見られます。投機目的のプレイヤーが発信していたような爆益報告ツイートや、煽りが感じられるツイートは影を潜めました。
一方で少ない元手で1足運用を始めたプレイヤーや、今も変わらずコツコツ歩き続けているプレイヤーの発信が多数派を占めるようになりました。
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残っている人たちが形成する「コミュニティ」
これは、他のブロックチェーンゲームにはあまり見られない現象です。今もSTEPNをプレイし続けている人の間には、ゆるやかな連帯意識さえ見られます。
Twitterでも、STEPNをプレイしている人同士がつながろうとする発信も増えてきました。
この人々のつながりこそが、STEPNを支え続ける「コミュニティ的な要素」になっているのではないかと考えられます。
ここで言うコミュニティとは、人々が所属する具体的な組織のようなものがあるわけではありません。STEPNのプレイヤー間に見られる「仲間意識」のようなものだと考えてください。
このコミュニティに属しているユーザーは、以下のような属性や思考を持っています。
- 純粋にサービスとしてのSTEPNが好き
- 稼ぐことだけのためにSTEPNをプレイしているわけではない
- STEPNを運動習慣付けのためのアプリだと考えている
- STEPNを機に暗号資産の世界に入った
つまり、「投機目的が第一で、爆益のためにSTEPNをやっている人」はほぼいません。
むしろ、そもそも暗号資産とは縁がなかったにもかかわらず、「STEPNはちょっと噂に聞いて始めてみた」という人が多い印象です。
このようなプレイヤーは、STEPNを始めた理由こそ異なれど、「稼げなくなったからSTEPNを捨てて他のプロジェクトを探す」という発想がありません。
何らかの理由でSTEPNというサービス自体に魅力を感じて入ってきた人たちであり、稼げなくなったことを理由にスパッとやめてしまう人は少数派です。
このような人たちがSTEPNに愛着を感じ、今もプレイを続けていることにより、STEPNのユーザー数は一定水準を維持していると考えられます。
既存のユーザーがいれば、その人たちの言動に惹かれて新しく参入する人も一定数発生し続けます。ユーザーが激減しなければエコシステムは回り続け、サービスは継続します。
このように、STEPNのファンと化した人たちがゆるやかにコミュニティを形成し続けることは、STEPNを支え続ける土台となっています。
今も引き続きSTEPNをプレイしている人、これから始めてみようと思う人は、ぜひSTEPN自体を楽しみ、愛着を持って続けていってほしいと思います。
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