IZA VoxeLab

NFTに取り組んでいる人にさまざまな角度からNFTの魅力をお伺いする本企画。

今回は、ボクセルクリエイターチーム「IZA VoxeLab」のメンバーとしてボクセルアートやゲームの制作に取り組んでいるmoguさんにお話を伺いました。

ボクセルアートとは「立方体を組み合わせてつくる3D作品」のことです。

ボクセルアートはNFTとして販売されたり、メタバース(仮想空間)の中で利用されたりするなど、web3時代における重要な技術でもあります。

会社勤めのかたわらボクセル制作に励むmoguさんに、NFTと出会ったきっかけから、多くの人が経験するNFT購入までのハードルなどについてお伺いしました。

ぜひ最後までお読みください!

「The Sandbox」でゲーム作ってます

The Sandbox

出典:The Sandbox

−NFTに関する現在の活動の内容を教えてください。

個人としては、他のクリエイターさんのNFTコレクションのファンアートや、自分が作りたいと思ったものを3Dのボクセルで制作しています。

CNP(CryptoNinja Partners)のボクセルコンペでは優勝、チームで参加したCryptoNinja夏コンペでは2位という結果を残すことができました。

moguさん提供

一方、現在メインで行っている活動としては、The Sandbox(ザ・サンドボックス)でボクセル作品を作ったり、チームでゲーム作品を作ってコンペに応募したりしています。

The Sandboxというのはメタバースでキャラクターを操作して遊ぶゲームのことで、ランドと呼ばれるゲーム内の土地や、プレイヤーが動かすアバターなど、ゲームの世界観がすべてボクセルで作られています。

そのThe Sandboxの中で、チームメンバーとともにゲームを作ったりしています。

−The Sandbox自体がメタバースを用いたゲームだと思いますが、そこでゲームを作っているというのはどういう意味でしょうか?

先ほども触れましたが、The Sandboxにはランドと呼ばれる土地の概念があります。

その土地の上に何を作るかは自由なんですよね。

現実世界の空き地であれば、そこにビルを作るのか、商業施設を作るのか、いろいろな選択肢があります。

それと同じようにThe Sandboxも、「ランドの上に何を作るか」が重要になってきます。

The Sandboxの正式サービスはまだ始まっていませんが、ランドの上に何かを作ること自体はすでにできるので、私たちもチームでゲーム作品を作ったりしています。

ランドには、ゲームに限らず様々な施設を作ることができます。

たとえば美術館を作り、そこにNFTのアート作品を展示することもできます。

さらにOpenSeaのリンクを貼ることでThe SandboxからOpenSeaに直接飛んでいき、そこで作品を購入することもできるようになります。

ランド上の美術館

出典:AnnazPlays

同じ日々の繰り返しから抜け出そうとした先で出会ったNFT

−NFTを最初に知ったきっかけは何でしょうか?

ビジネス系インフルエンサーのマナブさんが「CryptoPunksを購入した」とTwitterで発信していたのを目にしたのがきっかけです。

マナブさんはブロガー、YouTuberとして有名になった方で、タイやドバイなど海外を拠点に活動されています。

仮想通貨やNFTに関する発信もしているのですが、そのマナブさんの情報を追う中で、ある日いきなり「CryptoPunks」の画像が目に飛び込んできたんです。

それまではNFTという言葉さえ知りませんでしたね。

マナブさん所有のNFT、CryptoPunksがある。

出典:マナブさんのTwitterから

−マナブさんがCryptoPunksを買ったのは確かに話題になりましたね。マナブさんの情報を追いかけていたのはどのような理由からでしょうか?

自分自身がブログなどをやりたいなと思っていたからです。

私はいま30代後半で会社員をしていますが、正直に言うと毎日同じことの繰り返しでつまらなかったんですよね。

仕事にも慣れてきたし、この先の人生がどうなるかも見えてきました。

収入も上がるわけじゃないし、かといってプライベートで趣味があるわけでもありません。

学生時代の部活のように打ち込んでいる感覚が得られるもの、自分のリソースを割いてガッと燃えるように取り組めるものが欲しいと思っていたんです。

そこでマナブさんのYouTubeやブログで勉強していたところ、マナブさんがCryptoPunksを買ったというツイートをきっかけにNFTを知ったんです。

NFTが「社会貢献」につながることに衝撃を受けた

−NFTの存在を知っても、購入するまでのハードルが高くて参入を諦める人もいます。それでもmoguさんが実際に行動を起こせた理由はなんですか?

元々仮想通貨を売買した経験はあるので、技術的な部分のハードルはあまり高くありませんでした。

それよりもNFTを買う時に衝撃を受けたのは「自分がNFTを買うことで、社会に対して良い影響を与えられる」ということでした。

私が初めて購入したNFTは、もんだるいこさんが運営している「Crypto Beautiful」というNFTコレクションでした。

Crypto Beautiful

出典:Crypto Beautiful

正直、初めてNFTを買おうと思った動機は、「うまく利益が出ればいいな」という気持ちでした。

ですが、Crypto Beautifulについて調べてみると、NFTの売上をアフリカの若者で構成しているゲームギルドの運営資金にあてたり、スカラーシップ制度の構築に役立てたりしていることを知りました。

※ゲームギルド:ゲーム会社、プレイヤー、投資家らの橋渡しをするコミュニティ。

※スカラーシップ制度:ゲームギルドを通じて、資金のないプレイヤーがゲームに必要なNFTアイテムやキャラクターを借りてプレイし、投資家はプレイヤーが稼いだ収益の一部を受け取ることができる仕組み。

NFTを購入することが、遠く離れたところにいる人の生活を支えたり、社会貢献につながったりする。

自分の利益だけじゃなくて、社会に対しても良い影響を与えられる。

これならば、たとえ価格が高いNFTだったとしても、購入する意味があるなと思ったんです。

もしCrypto Beautifulの売上が全部もんださんの利益になっていたとしたら、買うことはなかったと思います。

NFTを始めるための一番のハードルは「妻の理解」でした……

Crypto Beautiful

出典:Crypto Beautiful – Ameba Ownd

−ということは、NFTを購入する時には特に大きなハードルはなかった?

いえ、ハードルはありました。

一番のハードルは、妻の理解を得ることでしたね(笑)

きっとこの記事を読んでくださっている読者の方の中にも、同じ悩みを抱えている人は多いんじゃないかと思います。

まず第一に、NFTを購入するにはかなりの資金が必要になります。その許可を得るのが大変でしたね。

妻はITに強いわけでもなく、説明してもなかなか理解できなかったため、どこから話そうかなという感じでした。

−そのような状況で、当時約10万円もの価格がついていたCrypto Beautifulをよく購入できましたね?!

いえ、実は「Crypto Beautifulだから」買うことができたんです。

ただのデジタルのイラストが何万円、何十万円もすると聞いたら、誰だって怪しいって思うじゃないですか?

ですので、「投資として儲かりそうだから」ということではなく、「Crypto Beautifulはこんな理念を持って、こんな取り組みをしているんだよ」というところを妻には伝えたんです。

「このNFTを自分が購入することは、アフリカで行われているこういう活動の資金になっているんだよ」ということをきちんと話すと、妻もその活動の意義、そしてCrypto Beautifulを購入することの意味を理解してくれました。

自分が作った作品をみんなが見てくれる喜び

Crypto Beautiful Voxels

出典:moguさん制作のボクセルNFT Crypto Beautiful Voxels

−ハードルを乗り越えた上でNFTを購入してみて、よかったと感じたことはありますか?

みなさんおっしゃると思いますが、同じ価値観を共有できる仲間に出会えたことです。

NFTに関わり始めると、次第に「自分で何か生み出したい」という気持ちが強くなってきました。

しかし、私自身は絵が描けるわけでもありません。

そこで「自分にできそうなものは?」と考えた時に、ボクセルをやってみようと思ったんです。

私は本業が建築士で、空間での造形や3DCGを触ることは普段からやっています。

自分の持っているスキルとの相性はよさそうだなと思い、まずはじめにボクセルでファンアートを作りました。

とはいえ、もし自分が作ったものを誰にも見てもらえなかったら、きっと続かなかったと思います。

ところが実際は、Crypto Beautifulのコミュニティで自分の作品を発表するとみなさんから「すごい!かわいい!」という、すごく嬉しい反応をいただけたんです。

みなさんに見ていただき、喜んでいただけたことで、もっと作品を作ろうと思うことができました。

−価値観を共有できる仲間がmoguさんの作品の良さを認めてくれたんですね。その後、「IZA VoxeLab」での活動に至るまでの経緯をお伺いします。

自分が作ったボクセルアートをいろんな方に拡散していただくことで、他のボクセルクリエイターの方ともつながりが出来ました。

その中で、いま私が活動しているボクセルクリエイターチーム「IZA VoxeLab」の中心メンバーと出会うことになります。

その方はNFTコミュニティ「NinjaDAO」のボクセル部を設立した方で、立ち上がったばかりのボクセル部にお誘いいただきました。

当時は、主に活動しているメンバーは私を含めて3人しかいませんでしたが、その3人がそのまま現在のIZA VoxeLabのメンバーになっています。

「IZA VoxeLab」の仲間に出会えたことが一番の財産

IZA VoxeLab

出典:IZA VoxeLabのTwitterから

−ボクセルクリエイターのメンバーと出会った後、活動に変化はありましたか?

仲間たちと一緒にNFTやThe Sandboxの作品を作るようになり、そこからいろいろな方向に派生していきました。

コミュニケーションを取ることはあまり得意ではないのですが、同じ価値観を持っている人たちだったので、抵抗なくコミュニケーションを取ることはできましたね。

−Discord(NFTコミュニティで用いられるチャットツール)でコミュニケーションを取ることは、NFT初心者がハードルに感じやすい部分だと思います。その点で何か困ったことは?

やりとりの流れが速いのは確かに苦手ですが、Crypto Beautifulやボクセル部でのコミュニケーションは自分には合っていました。

会社だと、必ずしも同じ価値観を持っている人が集まるとは限らないですよね。

でもNFTのコミュニティでは、自分と価値観が似ている人が集まっているので、自然と会話ができました。

また、NFTコミュニティでの活動は軽いフットワークで立ち回れるのも良いところです。

こっちのNFTコミュニティのDiscordにも参加して、あっちにも顔を出して、ということが気軽にできるのは新しい体験ですね。

初心者の方も不安がらずに、自分が気になったコミュニティを気軽にのぞいてみたら良いと思います。

−コミュニティでの活動に積極的に参加してよかったことは?

仲間に出会えた

この時期からThe Sandboxにコミットしている仲間に出会えたことが一番大きいです。

The Sandbox自体はまだ正式にサービスは始まっていませんが、非常に期待されているメタバースです。

正式なサービス開始に向けて、IZA VoxeLabは人を集め、技術を磨き、認知を広げ、力を溜めているところです。

すでに10人ほどのトップクラスのクリエイターが集まっているチームですから、将来的にNFTやメタバースの利用が本格的に広がってくれば、良い位置にポジションが取れると思います。

−The Sandbox自体は有望なプラットフォームですが、そうはいってもまだ始まってもいないサービスです。それでもmoguさんがThe Sandboxにベットできる理由は?

単純に楽しいからです。

また、もし仮に今の活動が花開かなかったとしても、今ここにコミットしている10人の関係が築けたことは、今後につながる大きな財産になります。

The Sandboxは月に1,2回、不定期に賞金数百万円という規模のコンペを開催しており、そこには大手ブランドも参入しているので、The Sandbox自体の将来性もかなりあると感じています。

仲間とワクワクしながらTheSandboxのランド開発に挑戦したい

TheSandboxのランド

出典:IZA VoxeLabのTwitterから

−NFTを始めて、自分の人生が変わったなと思うことはなんですか?

毎日が楽しくなりましたね。

会社員の生活だけだと、先が見えてしまって楽しくなかった。

でも今NFTを始めてからは、まったく先が見えません。

The Sandboxが将来的に花開くのか、どんなサービスになるのかもわからない。

でも、仲間たちとああだこうだと話し合いながら技術を磨いていく毎日が、ワクワクしてとても楽しいんです。

今は少しずつ実績を積んで、みんながNFTやメタバースに注目しはじめた時にしっかりと目立つようにしたいなと思います。

−最後に、今後の目標をお聞かせください。

「IZA VoxeLab」は高レベルなボクセルクリエイターチームとして、すでにThe Sandboxの運営の方にも認知されてきました。

運営側もThe Sandboxを楽しんでいるクリエイターチームを応援していきたいと考えている中、私たちの発信が届いて注目していただいています。

大企業がThe Sandboxの土地を買っている事例もよく見られるので、今後は大きなランド開発の仕事をボクセルチームとして請け負っていきたいです。