私は2021年9月からNFTを購入し、これまでにコレクターとして200点以上のNFTを売買してきました。
2021年9月時点の日本のNFT界には、ジェネラティブNFTやコミュニティもほとんどなく、新しいモノ好きのクリエイター数人が1点もののコレクションを出しているといった状況でした。
当時、NFTの活動していたのは、
・イケハヤさん(Twitter:https://twitter.com/IHayato)
CryptoNinja NFT:https://opensea.io/collection/crypto-ninja-nft
・NIKOさん(Twitter:https://twitter.com/fukusta343)
THE WOLF NFT Collection:https://opensea.io/collection/niko24
・おにぎりまんさん(Twitter:https://twitter.com/onigiriman1998)
onigiriman’s cute girl Collection:https://opensea.io/collection/untitled-collection-22306961
など、現在も最前線で活躍している方たちです。
NFTの楽しみ方は様々
現在、日本でNFTを楽しんでいる人は1万人以上といわれ、芸能人やインフルエンサーも参入し始め、徐々に盛り上がりを見せてきています。
NFTの楽しみ方はさまざまですが、コレクターとして楽しむ場合、
・趣味(クリエイター応援、コミュニティ参加など)
・投資目的
の2つに分けられます。
今回の記事では、NFTを買って楽しむ上で趣味・投資のどちら目的にも共通する
・楽しさ、魅力
・まだ解決されていない課題
・今後の展望
について、それぞれ解説していきます。
関連記事:NFTって何ができるの? 具体的な使いみち(アート・投資・ゲーム)を初級者向け、中上級者向けに分けて徹底解説します。
NFTの3つの楽しさ、魅力。
NFTの最も大きな魅力は「人とのつながり」です。
NFTを買うことで、好きな作品のクリエイターや、同じ趣味を持つ人たちと交流ができます。
さらに、コミュニティに参加し、多くの人とつながり、作品により深く関わることで、NFTを最大限に楽しむことができます。
1. クリエイターを直接応援できる
「いいな」と心動かされた作品を、世界で唯一、自分が持っているのだと証明できるのがNFT作品です。
誰でも人生に一度は「好きだ」と思ったものを集めて楽しんだ経験があるかと思います。
NFTを買うことで、好きなものを持っているという所有感を満たしつつ、それを作ってくれたクリエイターに購入という形で応援ができます。
さらに、NFTでは2次流通で購入した場合でも、売上の一部がクリエイターに還元される仕組みがあります。
これまではマンガやCD・DVDなど、中古品を売買しても、その売上はクリエイターの手元には届きませんでした。
しかし、NFTでは2次流通で売買がされると、クリエイターにもお金が分配されます。
さらに、NFT作品が何度も売買されることで、その作品の人気や価値の裏付けにもなり、クリエイターにとって大きなメリットになります。
誰から、どんなものを買って、どこにお金が支払われたか、という流れが目に見えてわかるのがNFTの大きな特徴です。
関連記事:「CryptoNinja Partners Jobs(CNPJ)」ってなに? 貯金はないが夢がある作者うじゅなさん、販売日時、価格、優先販売について
2. 「コミュニティ」という新しい居場所
この1年間でNFTを取り巻く環境は大きく変化をしました。その中でも成長が著しいのがコミュニティの存在です。
今では当たり前のようにNFTコレクションにはコミュニティも設けられていますが、これも日本のNFT界の成長とともに、徐々に整備されてきたものです。
コミュニティのほとんどはDiscordというチャットアプリ上に作られます。
コミュニティに参加することで同じNFTコレクションを持っている人や、同じクリエイターを応援する人との交流ができます。
Discordコミュニティの中では主に、
・公式リンクのまとめ部屋
・運営やクリエイターからのアナウンス部屋
・チャットでおしゃべりできる部屋
などの部屋が用意されており、メンバー同士で自由に交流ができます。
コミュニティ内で積極的に活動をするクリエイターも多く、作品の作り手と交流ができることは大きな魅力です。
次回作のアイディア提案やイベントの発案など、自分の行動次第で関わり方は自由自在です。
さらに、NFTを持っている人しか入ることのできない部屋も用意されており、より限定された、特別な空間となっています。
NFTを購入することでコミュニティに入り、自分のサードプレイスとして楽しむことができるのも、NFTの魅力のひとつです。
関連記事:NFTコレクション「CryptoNinja Partners(CNP)」が生まれたコミュニティ「NinjaDAO」の魅力
3. 投資先をメンバーのひとりとして一緒に育てていく感覚
NFTを投資対象として楽しむ場合も、コミュニティ活動が大事になってきます。
NFTの価値を決定付ける要素として、「コミュニティの盛り上がり」も関係してくるからです。
値上がりを期待して買ったNFTのコミュニティに積極的に参加し、自らがNFTコレクション発展のために発言や交流をすることで、コミュニティは活気づきます。
NFT関連のコミュニティとして日本最大級の「NinjaDAO」では、4万人超が参加し、メンバーがそれぞれ自由に活動しています。
メンバーの手によって、2次創作やメタバースイベントなどが企画され、活発にコミュニティが動いています。
さらにコミュニティに参加することで、NFT保有者やコミュニティの貢献者にのみ、次回作のホワイトリスト(優先購入権)や、エアドロップ(無料のNFT配布)が行われるなど、インセンティブも期待できます。
投資信託やETFといった手堅いと言われる投資も大切ですが、自分がメンバーのひとりとなって一緒に価値を育てていけるNFTは、他の投資にはない大きな魅力を持っています。
関連記事:「CryptoNinja Partners(CNP)」を購入する3つのメリットを解説 エアドロップや優先購入権も
NFTが抱える課題
日本でも注目度の上がってきているNFTですが、課題も多く抱えています。
立ち上がったばかりの業界で、前例がなく、これから完成度を高めていく業界だからこそ抱える問題です。
1. システムがまだまだアップデート中
NFTのほとんどは、世界最大級のNFT売買サイト「OpenSea」で取引されていますが、たびたび不具合や遅延が発生しています。
購入したNFTの表示に大きな時間差が生じる場合があり、アクセスが集中するとページが表示されないこともあります。
また、NFTの購入や仮想通貨の管理に必要なウォレット「MetaMask」も、未経験者には難易度が高く、ユーザーを苦しめる要因のひとつです。
一部のサイトではクレジットカード決済でNFTが買えるようになっていたり、OpenSeaやMetaMaskもアップデートを続けたりしていますが、NFTを手軽に楽しむための環境整備はまだ十分とはいえません。
関連記事:【初心者向け】NFTの始め方、購入方法を5つのステップで解説します 「仮想通貨はじめて」の人にもわかりやすく画像多めです
2. 詐欺被害が絶えない
NFTの盗難や詐欺被害は後を絶ちません。
ダイレクトメールで詐欺サイトに誘導したり本物そっくりにしたNFTコレクションをOpenSea上に作成したり、手法はさまざまです。
SNSやコミュニティ内で詐欺被害に関して、随時アナウンスされていますが、詐欺の手口も巧妙化し、あの手この手で資産を奪いにきます。
NFTを楽しむ上では、詐欺被害に遭わないために自分を守るスキルも磨かなければなりません。
関連記事:巧妙化する「NFT詐欺」の手口 3つの最新事例と防御力の上げ方
NFTの今後の展望:NFTはもっと身近になる
NFTはまだ発展途中のため、大きな魅力を持ちつつも、多くの課題をひとつひとつ解決していっている段階です。
今はプロフィール画像やアート、コミュニティの参加証といった側面が注目を集めいていますが、これから私たちの生活に深く関わってくる技術にもなってきます。
NFTは「このデータの持ち主はあなたですよ」と証明してくれる技術です。
今後、イベントチケット、会員登録、不動産など多様なジャンルでの応用が検討されています。最近では大学の卒業証書をNFT化したことで、話題にもなりました。
NFTはインターネットの誕生にも匹敵するインパクトを持つ技術ともいわれ、これからの成長が大きく期待される産業です。
今、NFTに触れているかどうかで、今後の時代の潮流に乗れるかどうかも左右されてきます。新たな技術を体験するために、まずは1点、NFTを手に入れることから始めてみましょう。