NFT投資を楽しむ上で、
・買ったNFTの価格があがったらすぐに売ってしまうか
・それともガチホしてさらなる値上がりを待つか
迷ったことがある人も多いのではないでしょうか。
「ガチホ」とは、長期投資としてNFTを購入するといったスタンスのことです。
諸説ありますが、「ガチ(本気)でホールド(保有)する」をガチホと略して使われています。
昨今、SNS等で議論され盛り上がっている話題のひとつに「NFT投資ではガチホをするべきかどうか」があります。
海外のNFT市場では短期投資が主流ですが、日本のNFT市場ではガチホ(長期保有)しながらNFTを楽しむといった文化が形成されつつあり、独自の歩みを進める日本のNFT界は世界からも注目され始めました。
そんなガチホについて、この記事では
・購入者側のメリット、デメリット
・NFTコレクション運営側のメリット、デメリット
・ガチホを考えるうえで大事なこと
について、解説していきます。
ガチホを検討するうえで、購入者とNFTコレクション運営、それぞれの視点からのメリットとデメリットを知ることで、ガチホをするかどうか、より確かな判断ができるようになります。
日本のNFT市場はまだまだ発展途上のため、参加者ひとりひとりがNFTコレクションへの影響力を持っています。
そのため、本記事ではSNSやDiscordコミュニティではあまり語られない「NFTコレクションの運営側」の視点も解説しており、最後まで読むことでガチホのメリットとデメリットがより明確になるでしょう。
ぜひ一読して、ガチホに対するあなたの考えを深めていってください。
関連記事:【LLAC】Live Like A Catの詳細と3つの注目ポイント、リスト率やフロア価格はどうなる? 買えない人は第2期販売のAL対象者を目指そう
購入者のメリット
ガチホをする上での購入者のメリットについて、
・購入後の手間が少ない
・NFT保有者向けの特典も受け取れる
それぞれ解説します。
購入後の手間が少ない
ガチホ目的でNFTを購入した後は、あとは価値が高まるのを待つのみです。
NFTコレクションにひもづくDiscordコミュニティやSNSから運営状況をチェックしつつ、自身もコミュニティメンバーとして交流などを楽しみましょう。
短期で売買を繰り返すよりもトレードが少ないため、税金の計算も簡単で済みます。
NFT保有者向けの特典も受け取れる
NFTを保有していると、新たなNFTのAL(アローリスト、優先購入権)がもらえたり、リアルグッズがもらえたりと、ホルダー限定の特典が配布されることがあります。
例えば、CryptoNinja Partners(CNP)では、ホルダー向けに
・AopandaParty(APP)
・Live Like A Cat(LLAC)
・ShikibuWorld
など、過去にいくつかのNFTコレクションのALが配布されました。
今後もCNPホルダー向けのAL配布は続いていきそうです。
他にも、ゲームやアプリの開発を掲げているプロジェクトであれば、早い段階でサービスを体験できたり、保有期間に応じて独自トークンがもらえたりと、長期的にNFTを持っていることでコレクションごとにさまざまな特典が受けられます。
関連記事:CNP+「ヤーマの形代」→バー忍→売却で利益がでるか計算してみた CNP新キャラ「ヤーマ」の詳細とバー忍に必要な「ヤーマの形代」NFTについて
購入者のデメリット
ガチホをする上での購入者のデメリットについて、
・利益確定が長期間できない
・ガチホしている間の価格の上下に気持ちが揺さぶられる
それぞれ解説します。
利益確定が長期間できない
ガチホは長期間NFTを持ち続けることになるため、利益確定も原資回収もできない状態になってしまいます。
格安ミント(数百円程度)のNFTを買うのであれば、さほど気にならないかもしれませんが、高額のNFTを買ってガチホをしようとする場合、特に注意が必要です。
NFT市場はまだまだ発展途上のため、値上がりするのか、値下がりしてしまうのか、誰にもわかりません。
NFTを含め、投資は余剰資金でやるのが基本です。
ガチホしている間の価格の上下に気持ちが揺さぶられる
ガチホしている間にも市場では売買が行われるため、NFTを買ったタイミングよりも市場価格が下回ることもあります。
投資に慣れていない人や、許容範囲を超えた額を投資している人は、市場価格の動きに心を揺さぶられることも多いでしょう。
ガチホしているNFTの価格が気になって1日に何度も確認してしまう、という状況になってくると要注意です。
関連記事:【直撃インタビュー】NeoTokyoPunksファウンダーNIKO24氏が語る! 前例ゼロから取り組んだNFT運営チームづくりの舞台裏
NFTコレクション運営のメリット
ガチホをする上でのNFTコレクション運営のメリットについて、
・ガチホする人が多いとコレクションの価格も上がりやすい
・コミュニティに活気が生まれる
それぞれ解説します。
ガチホする人が多いとコレクションの価格も上がりやすい
ガチホする人が多いNFTコレクションは、市場で売りに出ている量(供給量)が減るため、価格が上昇しやすくなります。
コレクションの価格が上昇すれば、
・ガチホして応援してくれている人の含み益が増え、コレクションへの期待が高まる
・市場からの注目度があがり、コレクションの認知が広がる
・手数料収入の増収が見込め、プロジェクトの活動資金が増える
など、コレクションにとって多くのメリットが生まれます。
コミュニティに活気が生まれる
ガチホする人は、NFTコレクションの将来性に期待している人やコミュニティ活動を楽しんでいる人が多いため、コミュニティ内でも積極的に交流をとってくれます。
コミュニティに活気があれば、メンバーの所属感や仲間意識も芽生え、プロジェクトへの提案や議論が行われたり、新たな派生プロジェクトが生まれたりと、よりよいコミュニティへと成長していきます。
ガチホしつつ積極的に関わってくれるメンバーを多く集めることが、NFTプロジェクト成功のカギにもなります。
関連記事:【直撃インタビュー】「古事記project(こじぷろ)」代表・村上良之氏 NFTで実現する「推し神様」文化と日本のエンタメ産業の世界進出
NFTコレクション運営のデメリット
ガチホをする上でのNFTコレクション運営のデメリットについて、
・NFTコレクションの運営力、将来性が強く問われる
・コミュニティメンバーが固定化する可能性
それぞれ解説します。
NFTコレクションの運営力、将来性が強く問われる
ガチホする人はNFTコレクションを長く楽しむことになるため、運営としては飽きさせない工夫が必要です。
新規の購入者へのマーケティングも行いつつ、既存のガチホしてくれているメンバーとのコミュニケーションや特典の案内、イベント企画など、マルチな運営が必須になってきます。
コミュニティメンバーが固定化する可能性
ガチホして長くコミュニティを楽しんでくれる人を大切にする一方で、新規参加者の獲得もコミュニティ運営には欠かせません。
既存のメンバーだけで交流する空気感ができあがってしまうと、新しく入ってきた人が発言しづらいと感じてしまうかもしれません。
ガチホし続けてくれるメンバーにも、新規参加者にも優しいコミュニティ作りが運営には求められます。
関連記事:【直撃インタビュー】web3上に農村を作る! tomajo NFTファウンダーがDAOの仲間と共に模索する「新しい農業の稼ぎ方」
まとめ、ガチホをする上で大事なこと
ガチホというスタイルでNFT投資を楽しむ場合に大事なポイントは「余剰資金で投資を行う」ということです。
NFTをガチホすることで、価値が上がったときのリターンが期待できたり、コミュニティをより一層楽しんだりできます。
一方で、ガチホを目的にNFTを購入すると、購入代金はしばらくのあいだ、回収できずにロックされた状態にもなってしまいます。
また、価格の上下が激しいと損切や利益確定が頭をよぎり、気持ちが揺さぶられてしまうかもしれません。
ガチホを目的にNFTを買う場合には、自分のお財布事情ともよく相談しながら、無理のない範囲で行いましょう。